日南こみぞ眼科

解析モデルアクソメ図

・ 地上2階建の鉄骨造の建築物である。

・ 平面形状は長方形に近い整形な形状をしている。

・ ファサード面において、2階レベルにおいて片持ちスパンが大きな庇を有している。

・ 耐震･耐風に対する建物の抵抗形式はブレース付きラーメン構造による。柱はH-125×125を基本として壁内に適宜ブレースを配することで、必要な耐震性を確保している。

・ 主たる耐震要素である柱、ブレースは建物内部にバランス良く配置されている。場所毎にブレースの断面積を変えたり、大半がX型ブレースの中一部型ブレースを併用することで偏心率を極力小さくするよう配慮した。

・ 地上1階はRC梁+RC在来スラブ、地上2階と屋根はALC床により構成している。下屋は木垂木＋構造用合板により構成している。

・ 垂木は幅40mmとし、部材寸法は場所によって梁せいを変化させている。

・ 下屋でスパンが大きい箇所については鉄骨部材で補強を施している。この鉄骨は屋根構造用合板裏に配置しており建物内部から見えないような納まりの工夫をしている。

・ 下屋の片持ちの始端となる鉄骨梁が面外方向に力を受ける際は垂木によって建物内部へ軸力として力を伝達する。

・ 2階居室と屋根の水平剛性はターンバックル付き丸棒により確保している。

・ 鉄骨柱の柱脚は建築構造用アンカーボルトABR490を配した露出柱脚とし、地震時の引張力の大小により径を変えている。

・ 計算ルート1-2であるので、スパン12m以下、面積3000㎡以下としている。また柱及び梁の接合部は保有耐力接合を満足する計画としている。

外観1

建物周囲に大きな庇が周っており最大で5mの片持ちを有している。片持ち寸法が大きな出隅部は鉄骨梁により構成し、その他の範囲は幅の小さい木梁を細かいピッチで配置した架構により構成している。

1階の庇の大部分は天井を貼らないことによって、屋根を構成する木梁が現しとなるようにしている。木梁を補強している鉄骨の大部分は屋根の構造用合板の裏側に配されており、下からの視線では鉄骨梁がほとんど見えないように上手に納まりを工夫している。

内観1

外観2