田中屋プロジェクト

解析モデルアクソメ図

・ 計算ルートはX方向、Y方向共にルート3である。

・ 杭基礎により支持された地上6階の鉄筋コンクリート造の建物である。

・ 耐震･耐風に対する建物の抵抗形式はX方向、Y方向ともに純ラーメン構造による。

・ 建物外周に不定形な開口を有する雑壁が配されるデザインとなっている。

・ エントランス付近の床レベルが500mm程下がる構造となっている。

・ 雑壁と柱,雑壁と梁との間には耐震スリットを設け、靭性が損なわれないよう配慮した。耐震スリットと柱壁との接合は面外方向の力に抵抗できるよう差し筋D10を400mmピッチで配置した。

・ 耐震要素である柱は平面上にバランスよく配置され、偏心が生じないように配慮した。

・ 基礎は、敷地内で行われた1箇所の地盤調査結果を基に、GL-20m付近に分布する固結シルト層を支持地盤とした杭基礎として計画した。

・ 杭種は場所打ちコンクリート杭アースドリル拡底工法とした。

・ 敷地条件により基礎を基礎梁より外側にせり出してはいけない箇所については基礎梁端と基礎端をそろえており、結果的に上階柱と杭とは偏心が生じている。

外観1

ファサードは各階で幅が異なる開口部が不規則に配される形となっており、純ラーメンを構成する柱梁に過度な応力集中が生じないように適切に雑壁とは耐震スリットをとる工夫をしている。

平面形状がL型であるため偏心率を納めることに苦心したが、柱と梁の部材断面を適宜調整することで解決を図った。

外観2

外観3

撮影者:藤井浩司[ナカサアンドパートナーズ]