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大宮PJ

1階から6階までが鉄筋コンクリート造、7階と8階が鉄骨造の立面混構造である。 1階はピロティ構造に該当し、「建築物の構造関係技術基準階説書」に記されているピロティ構造の規定を全て満足している。

  • 竣工年 | 2018年
  • 階数  | 地上8階
  • 延床面積| 1709㎡
  • 構造種別| RC造+S造
  • 受注先 | 若松均建築設計事務所
  • 資料提供| 鈴木 研一

解析モデルアクソメ図

・杭基礎により支持された地上8階建のRC造一部鉄骨造の建築物である。

・1階が店舗、2~6階が賃貸住居、7階~8階がオーナー住居の構成である。

・耐震・耐風に対する建物の抵抗形式は用途が店舗である1階がX方向純ラーメン構造、集合住宅である2~7階が耐震壁つきラーメン構造、個人住宅である7階~屋根がブレース付きラーメン構造、Y方向については1階~7階が純ラーメン構造、8~屋根がブレース付きラーメン構造としている。

・RC部分については各住戸の戸境に壁厚200mmの耐震壁があり、それを最下部の1階でピロティ柱で支える構造となっている。ピロティは極力柱幅を絞り幅500mmで統一している。

・RC部分の梁間方向については雑壁の周囲に耐震スリットを設け靭性に配慮している。

・連層耐震壁の中間には壁厚と同厚の梁型を入れている。

・桁行方向はスパン10mを越える大スパンであるが、耐震壁を梁とみなして床の荷重を受けることで成立している。

・鉄骨部分は大部分において柱をH-148×100×6×9、梁をH-194×150×6×9とし、部分的に応力が大きくなるところについては部材寸法を大きくして対応している。

・床の構成についてはRC範囲は在来RCスラブ、8階については大部分を100mmのALCとし一部のバルコニーを合成デッキスラブとしている。屋根は設備機械がのる部分のみ合成デッキスラブとし、その他はデッキプレートとしている。乾式床の範囲については丸棒の水平ブレースを入れることで剛性を確保している。

・鉛直ブレースは全て平鋼を使用しており、応力が大きいところは板厚を大きくして剛性、耐力を確保している。

・8階RC梁は全て逆梁としており、鉄骨柱脚は全て梁中への埋め込み柱脚としている。

外観1

1階はピロティ構造に該当し、「建築物の構造関係技術基準階説書」に記されているピロティ構造の規定を全て満足している。

7階床レベルにおける鉄筋コンクリート造と鉄骨造との切り替わり位置の納まりが意匠的にも構造的にも難易度が高く、設計時に十分な時間を費やし検討を重ねた。

最終的に7階の梁を全て逆梁とし、鉄骨柱の柱脚を逆梁内への埋め込み形式とすることで、必要な剛性と耐力を確保し解決を図った。

外観2

外観3

撮影者:鈴木 研一

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資料提供| ー

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