こうのINRクリニック
本建物は地上1階、長辺約50m、短辺約12mの長方形の平面構成をとっている。構造種別鉄骨造とし、構造形式は長手方向をブレース付きラーメン構造、短手方向を純ラーメン構造とした。
- 竣工年 | 2018年
- 階数 | 地上1階
- 延床面積| 748㎡
- 構造種別| S造+W造
- 受注先 | NASCA
- 資料提供| 撮影者:Satoshi ASAKAWA
・ 地上2階建の鉄骨造の建築物である。
・ 平面形状は長方形に近い整形な形状をしている。
・ ファサード面において、2階レベルにおいて片持ちスパンが大きな庇を有している。
・ 耐震・耐風に対する建物の抵抗形式はブレース付きラーメン構造による。
・ 主たる耐震要素である柱、ブレースは建物内部にバランス良く配置されている。場所毎にブレースの断面積を変えたり、大半がX型ブレースの中一部型ブレースを併用することで偏心率を極力小さくするよう配慮した。
・ 地上1階はRC梁+RC在来スラブ、地上2階と屋根はALC床により構成している。下屋は木垂木+構造用合板により構成している。
・ 垂木は幅40mmとし、部材寸法は場所によって梁せいを変化させている。
・ 下屋でスパンが大きい箇所については鉄骨部材で補強を施している。この鉄骨は屋根構造用合板裏に配置しており建物内部から見えないような納まりの工夫をしている。
・ ブレースと基礎との接合部はブレースの水平軸力成分をスムースに基礎へ伝達できるよう脚部大ダイヤフラムに頭付きスタッドを複数配置した。
主たる柱は厚さ28mmの平鋼とし、柱の仕上げとなる両面のLVLは座屈補剛材としての役割も担っている。建物の裏側及びエントランスの目隠し壁にブレースを配すことによって、平鋼の柱の弱軸側が地震力を負担しないようにしている。
これらの工夫により柱を徹底的に薄くすることができ、意匠の望む開放的なファサードを実現できている。
撮影者:Satoshi ASAKAWA
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資料提供| ー
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