もくもくほいくえん

・平屋の保育園で、一部ロフトを有している。

・運動場を囲う様にロの字で建物が1周する様な平面計画となっている。

・構造形式は壁式構造である。

・屋根のみ木造であり、片流れ屋根が連続するような形状を有している。

・屋根の庇の出が大きい部分は、木材の方杖を設けてスパンを低減する。

・木材は県産材のスギによる製材を用いるため、E50相当の材質で断面算定を行っている。

・一部に鉄骨柱を用いている。この鉄骨柱は両端をピン接合とすることで、軸力のみを負担し水平力は負担しないよう配慮している。

・もくもく広場の屋根梁はスパンが8190㎜と大きいため、張弦梁を用いている。上弦材は木、束材は鋼管、下弦材は鉄筋ブレースとする。

・基礎はベタ基礎形式の直接基礎とする。支持層は0.25m付近から現れる火山灰質粘性土とし、長期地耐力は45kN/㎡確保できる。

外観1

内観1

内観2

・スパンの大きい箇所については、方杖を設けたり張弦梁を用いることで、開放的な無柱空間を実現できている。