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MIWA田端保育園

  • 竣工年 | 2020年
  • 階数  | 地上3階
  • 延床面積| 955㎡
  • 構造種別| RC造
  • 受注先 | 株式会社SOU建築設計室
  • 資料提供| 堀内 広治

解析モデルアクソメ図

・ 布基礎+地盤改良により支持された地上3階のRC造の建築物である。

・ 耐震・耐風に対する建物の抵抗形式は耐震壁つきラーメン構造とする。

・ 主たる耐震要素である耐震壁は建物外周及び内部にバランス良く配置されている。

・ 床スラブは各階在来RCスラブとする。

・ 短辺約15m、長辺約35mの平面構成をとっており、一部円弧状の外形を有している。

・ 耐震壁の壁厚はほとんどが200mmで、一部150mm、300mmを採用している。

・ 大部分は梁幅は壁厚と同厚、柱幅を壁厚と同厚としており、一箇所梁の上に耐震壁が乗る箇所は梁幅を大きくしている。

・ 2階において上階の荷重の多くを負担しせん断力が大きくなる梁についてSRC梁としている。鉄骨は余力ちしRC断面だけでも耐力が足りるよう配慮している。鉄骨梁の施工時の保持のため梁の両端には角パイプ又は平鋼を補強した部材をコンクリート内に配した。

・ 内部階段はRC階段、外部階段は鉄骨階段としている。

・ 1階床の一部に「サーマスラブ」という土による蓄熱効果を利用した計画を想定しており、一部基礎ピット内に土を埋め戻す構成となっている。

・ 屋根には機械設備、機械基礎の他鉄骨による目隠し壁が立ち上がる。目隠し壁は鉄骨の剛接架構+ブレースにより構成し、鉄骨柱位置にはRC小梁を設け、アンカーボルトの定着長を十分確保できるように計画する。

・ 柱よりも梁幅を大きくし、配筋は基本構成を梁勝ちとすることで柱幅が小さい中でも鉄筋がなるべく込み合わないように配慮した。梁主筋の径が大きく本数が多い箇所で柱へL型定着される箇所で耐震壁付き梁の場合は鉄筋に作用する引張力は大きくないので柱内の鉄筋の納まりに配慮し、梁主筋2段目は柱の手前で止め、1段目のみ定着させる納まりとした。

・ 片持ちスラブ厚は全て出寸法の1/10以上、両端支持、四周指示スラブは全てスパンの1/30以上となるよう梁の配置を検討した。

・ 梁せいは大部分がスパンの1/10以上となっているが、一部満足しない箇所については長期変形値を算出し、使用上の支障がないことを確認した。

・設計初期に敷地内で行った3箇所のボーリングのうち1箇所において、GLから4m~6mの深さにおいて掘削時の抵抗が全くないという極めて稀な状況が確認された。

詳細に調査を行ったところ、敷地内の一部に貫入している防空壕であることが判明し、防空壕内をセメントミルクによる充填を行い所定の地耐力を確保することとした。

当検討においては確認申請とは別に、JSCA(一般社団法人 日本建築構造技術者協会)の構造レビューによるチェックも受けることで、より慎重な設計を行った。

外観1

MIWA田端保育園

内観1

MIWA田端保育園

外観2

MIWA田端保育園

内観2

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